この記事はこのような方にオススメ
- 投資の考え方を知りたい
- サムゲームがなんのことか知りたい
- 資産運用、投資を検討している
投資の世界にはさまざまな格言や考え方が存在します。
投資とギャンブルの違いって?
株式、不動産、仮想通貨、宝くじ、どれが投資でどれがギャンブル?
あなたが投資だと思っているのは本当に投資?
この記事を読むと、サムゲームの基本が身に付くはずです。
初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
サムゲームとは
ポイント
「サム」はExcel関数の「SUM」にあるように
利害の総和によってプラス、ゼロ、マイナスに分類されるゲーム理論のことです。
プラスサムゲームって?
プレイヤーの合計投資額よりも還元額が大きいゲームのことを指します。
大きく勝つ人や大きく負ける人はいますが、平均するとプラスになっているゲームです。
ゼロサムゲームって?
プレイヤーの合計金額を分配するゲームで、必ず勝つ人と負ける人が存在します。
勝った人と負けた人の取り分を合計するとゼロになります。
マイナスサムゲームって?
プレイヤーの投資金額の合計よりも換金額の合計が少ないゲームで、平均するとプレイヤーは損をします。
ギャンブルと呼ばれるものはここに分類されます。
どれがプラスサムゲームでどれがマイナスサムゲーム?
内容 一覧表にしてみました。
各サムゲームに該当する投資、投機、博打を、
①プラスサムゲーム
②ゼロサムゲーム
③マイナスサムゲーム
に沿って紹介していきます。
①プラスサムゲーム-投資-
一般的に株式投資、投資信託はプラスサムゲームに分類されます。
それは世界経済が成長を続けていて、今後も人口増加が見込めるためです。
②ゼロサムゲーム-投機-
為替取引(FX)や仮想通貨(暗号資産)、デイトレード、友人間での賭け事などが挙げられます。
③マイナスサムゲーム-博打-
宝くじ、競馬、競艇、パチンコなどがマイナスサムゲームに分類されます。
共通して運営元に集めたお金の何割かが自分たちの懐に入れるため、合計値は必ず100%未満になります。
長期投資をするならプラスサムゲーム一択の理由
長期投資というのは、時間をかけて資産をプラスにすることです。
マイナスサムゲームはいずれ必ず損する
宝くじ、競馬、競艇、パチンコなどは身近に購入、参加ができますが、
仮に100万円を賭けた場合、運営元に数%から数十%抜かれることになります。
ということは参加者は相対的に負け続けるため、どんなに運が良くてもいずれはマイナスになる未来がきます。
マイナスサムゲームの還元率がどれくらいか知ってる?
還元率 | |
宝くじ | 50%未満 |
競馬 | 70〜80% |
競艇、競輪 | 75% |
パチンコ | 80〜85% |
還元率とはすなわち、100%をプラスマイナスゼロとしたときの比率です。
宝くじは半分以上が運営元の取り分となっているのです。
一等の金額を大きく見せることで、宝くじは「夢を買う」なんて言ったりもしますよね。
ゼロサムゲームかプラスサムゲームなら?
あなたがもし100万円を運用するとしたら、
ゼロサムゲームとプラスサムゲームどちらに入れますか?
サムゲームの視点で言ったら、100人中100人がプラスサムゲームにするはずです。
短期売買は株式であってもマイナスサムゲーム?
株式投資、投資信託であっても、短期売買となると、
ゼロサムゲームもしくはマイナスサムゲームになる可能性が高いです。
長期で保有している人が一定数いる以上は、
短期でキャピタルゲインを狙うのは相場が読める人に限って有効だと言えます。
投資の前提は長期・分散
投資の前提はお金を増やすことですよね。
となると、短期でみると株式相場も乱高下するため、プラスサムゲームとは言えないわけです。
15年、20年、30年と長期で運用するのを前提として、
株式市場に投資するのがプラスサムゲームの恩恵を得れる唯一の手法といえます。
そして分散も忘れてはいけません。
「一つのカゴに卵を盛るな」というのは、投資で重要な格言の一つです。
アセットアロケーションを元に適切な投資をしよう
人によって投資する目的、期間、金額などは異なりますよね。
そこで大事にしたいのが、アセットアロケーションという考えです。
自らの資産のうち、何割をどのアセットに入れるのか、
ここが資産を拡大できるかどうかの分かれ道になるのです。
メインはインデックス投資
サムゲームの観点から見ると、最適な投資手法はプラスサムゲームである株式市場です。
とはいえ個別株は企業の業績次第なため、市場全体に投資ができるインデックス投資が良いでしょう。
不動産投資や仮想通貨(暗号資産)、FXはあり?
サムゲームの観点でいうと、株式市場をメインで投資するのが良いと言えますが、
不動産投資や、仮想通貨(暗号資産)、FXなどで利益を上げている人がいるのも確かです。
それぞれ向き、不向きがありますが、
どの投資も一長一短で、必ずしも株式をメインでする必要はないと思います。
特性を知り、ご自身に合った手法を選ぶのが良いのではないでしょうか。