この記事はこのような方にオススメ
- P2P(ピアツーピア)が何か知りたい
- P2P(ピアツーピア)の活用例が知りたい
- 仮想通貨(暗号資産)の購入を検討している
仮想通貨(暗号資産)やNFT、ブロックチェーン技術により、
たまに耳にするようになったP2P(ピアツーピア)。
P2P(ピアツーピア)って正直よくわからない?
初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
P2P(ピアツーピア)って?
P2P(ピアツーピア)とは
P2P(ピアツーピア)とは、
サーバーを介さずに端末同士で直接データのやり取りを行う通信方式です。
Peer-to-Peerの略称で、
Peerは対等な立場で情報共有を行う端末という意味です。
Peerをブロックチェーンではノードと紹介されることが多いですが、Peerとノードは同じです。
分散管理できる仕組みとして、新しい通信方式としてさまざまな領域での活用が期待されています。
従来の通信技術との違い
従来の通信技術であるクライアント・サーバー方式は中央集権的な仕組みとなっていて、
クライアント端末からの要求に基づいて、サーバーがデータ提供を行います。
Web2.0におけるインターネットサービスの仕組みはほとんどがクライアント・サーバー方式となっています。
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P2P(ピアツーピア)方式では、情報を一元管理するサーバーは存在せずに、
ネットワークに接続しているノード(端末のこと)同士で直接データのやりとりをします。
P2P(ピアツーピア)は3種類ある?
P2P(ピアツーピア)には、
P2P(ピアツーピア)の3種類
ピュアP2P
ハイブリッドP2P
スーパーノード型P2P
の3種類があります。
ピュアP2P
一般的なP2P(ピアツーピア)方式のことをピュアP2Pと呼びます。
管理するサーバーを設置せずに、ノード(端末)同士でデータのやりとりをします。
データをやりとりする仕組みは、データを必要としているノード(端末)がクライアントとなり、
データを持っているノード(端末)へ検索の要求を行い、取得します。
ハイブリッドP2P
ハイブリッドP2Pは、P2P(ピアツーピア)にサーバーを用いる通信方式です。
どのノード(端末)がデータを持っているか、図書館のような管理をサーバーが行い、
実際のデータのやりとりはノード(端末)同士でします。
サーバーが検索の補助的な役割を担うことから、ハイブリットP2P方式と呼ばれています。
スーパーノード型P2P
スーパーノードと呼ばれる優れた処理能力を持った特別な端末が、
図書館のような管理を行うのがスーパーノード型P2Pです。
ハイブリットP2Pでサーバーが処理していた作業は、スーパーノードが対応する仕組みです。
P2P(ピアツーピア)のメリットって?
P2P(ピアツーピア)のメリット
コストが安い
プライバシーの確保
安定稼働しやすい
3つ紹介していきます。
コストが安い
クライアントサーバー方式では高性能なサーバーを運用する必要がありますが、
P2P(ピアツーピア)はサーバーが不要なためコストを安くすることができます。
プライバシーの確保
クライアントサーバー方式ではサーバーですべての情報が管理されていましたが、
P2P(ピアツーピア)はデータが分散されているため、匿名性が高くプライバシーの確保がされやすいです。
安定稼働しやすい
クライアントサーバー方式では、サーバーが停止してしまうとすべてのシステムが止まってしまいます。
P2P(ピアツーピア)はネットワーク内のノード(端末)でデータを分散管理しているため、
一部のノード(端末)が停止してもシステム全体が止まることはありません。
そのため、P2P(ピアツーピア)の方が安定した稼働が期待できるのです。
P2P(ピアツーピア)の課題って?
P2P(ピアツーピア)の課題
ウイルスのリスク
端末の通信に負担がかかる
2つ紹介していきます。
ウイルスのリスク
P2P(ピアツーピア)はノード(端末)同士で直接データのやりとりをするため、
どちらかにセキュリティ上の問題があるとウイルスなどの被害を受けてしまう可能性があります。
ネットワークで管理している以上はウイルスのリスクがありますが、クライアントサーバー方式よりも弱いと言えます。
端末の通信に負担がかかる
P2P(ピアツーピア)はデータの送受信を断続的に行うため、ノード(端末)の通信帯域に負担がかかりやすいです。
P2P(ピアツーピア)のアプリケーションを利用している間は、他の通信に影響を与える可能性があります。
P2P(ピアツーピア)の活用例3選
P2P(ピアツーピア)はブロックチェーン技術に関わらず、すでに多くのアプリケーションなどに活用されています。
P2P(ピアツーピア)の活用例
LINE
Skype
ビットコイン
3つ紹介していきます。
LINE
日本国内のメッセージアプリとして最も普及しているLINEは、P2P(ピアツーピア)が利用されています。
LINEで写真や動画を共有する際はサーバーを介さずにノード(端末)同士でやりとりしているのです。
大規模なサーバーを必要としないため、LINEは無料で提供されているといえるでしょう。
Skype
動画通信アプリのSkypeもP2P(ピアツーピア)が利用されていました。
ただ、今は諸事情により通信管理方法を変更していて現在はP2P(ピアツーピア)は利用していません。
ビットコイン
仮想通貨(暗号資産)のビットコインにおける分散管理もP2P(ピアツーピア)が用いられています。
ブロックチェーンのブロックに書き込まれるときに、P2P(ピアツーピア)によって分散管理しているのです。
知らんかった
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ブロックチェーンとP2P(ピアツーピア)の関係って?
ブロックチェーンとP2P(ピアツーピア)は、ビットコインのブロック生成時に活用されていたり密接な関係があります。
ただ、P2P(ピアツーピア)の技術だけでは取引の正当性を保証することはできません。
そのため、ブロックチェーンにはほかにもさまざまな機能があるのです。
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