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ブロックチェーンが作る未来とは?第四次産業革命との関係から、今後活用が期待されている分野、DAOなどをわかりやすく紹介!

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ブロックチェーンが作る未来とは?第四次産業革命との関係から、今後活用が期待されている分野、DAOなどをわかりやすく紹介!

この記事はこのような方にオススメ

  • ブロックチェーンの未来が知りたい
  • 仮想通貨(暗号資産)の購入を検討している

ブロックチェーンはビットコインなど仮想通貨(暗号資産)を支える新しい技術です。

ただ、ブロックチェーンは仮想通貨(暗号資産)だけでなく、さまざまな分野で将来性が期待されています。

 

ブロックチェーンが作る未来って?

 

一緒に見ていきましょう。

 

第四次産業革命の支柱はブロックチェーン?

 

世界経済フォーラムのWEFは、2020年に分散化された未来が築く価値原則という文章を発表しています。

 

参考

第四次産業革命の支柱であるブロックチェーンテクノロジーは、

公共セクターと民間セクターを横断して抜本的に様々な事項を改善し、

世界中でセキュリティ、説明責任、透明性を高めることに

役立つ新しいビジネスモデルと管理モデルを実現する。

WEF「Foundational Values for a Decentralized Future」より一部抜粋

 

第四次産業革命はAI、IoT、ビックデータなど、

近年のITを代表とするテクノロジーによって生み出されると言われていますが、

その根幹となるのがブロックチェーンという分散管理技術なのです。

 

ブロックチェーンは従来の中央集権型と比較し透明性が高く、

データ改ざんがほぼ不可能で、システム耐性が強固かつ運用コストが安くすむといった、

さまざまなメリットがあります。

 

ネぺ吉
ブロックチェーンすごい
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第四次産業革命は大量のデータが行き交う世界

AI、IoT、ビックデータなどは全て大量のデータから成り立っています

データ量が今までとは比較にならないほど莫大になるからこそ、

中央集権型のままではデータ管理がとても大変なのです。

 

それが分散管理できるようになったら?

 

中央集権型のように、メインサーバーが攻撃されるということ自体が起きません

通信技術が更に発達し、6G、7Gになったら、

理論上はレベル4の自動運転技術が浸透すると言われています。

仮に自動運転が普及したとして、メインサーバーがシステムエラーを起こしたり、

攻撃されて停止したらどうなるでしょう?

 

すべての自動運転自動車が停止してしまうリスクがあるのです。

 

第四次産業革命によって大量のデータが行き交う世界になったら、

ブロックチェーンの分散管理は不可欠な技術なのです。

 

インターネット文化も大きく変化する

ブロックチェーンが浸透してくると最も影響を受けるのがインターネットです。

Web3.0、Web3などとして、ブロックチェーン技術によって新しいインターネットが普及すると言われています。

 

ぼくたち利用者にとっても、企業とユーザーが直接取引できるようになったり、

言論の自由度があがったり、プライバシーが向上するなど、さまざまな恩恵が期待できます。

 

Web2.0ではGAFAMが台頭し、ユーチューバーやインフルエンサーなど新たな仕事が誕生したように、

Web3.0では今は想像できないような仕事が多く生み出される可能性だってあるのです。

ネぺ吉
わくわくする世界観だよね
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ブロックチェーンには課題もたくさん

ただしし、ブロックチェーンが普及するためには数多くのハードルが存在しているのも事実です。

国や企業はそもそも中央集権型ですし、

権力者や経営者にとっては受け入れがたい技術ともいえます。

 

ブロックチェーンを理解し実際に活用している人がいる一方で、

いまだほとんどの人々はその重要性に気づいていません

日本の場合はブロックチェーン先進国と比較すると、

法制度に後れをとっていていまだに仮想通貨(暗号資産)が金融資産扱いになっていません

 

DAOによって利用できるブロックチェーンは消費者保護の仕組みができていなので、

分散管理の運用サービスは自己責任でやるしかありません

ネぺ吉
まだまだ参入ハードルが高いんだよね

 

ブロックチェーンの活用が期待される分野

まだ懸念材料があるのは否めないですが、

ブロックチェーンが普及していけば人々の生活はより良くなると言われています。

 

既に導入が検討されている分野は数多くありますが、

特に活用が期待できる6つをピックアップしてみました。

 

ブロックチェーンの活用が期待される分野

・行政分野
・金融分野
・銀行分野
・医療分野
・マーケティング分野
・サイバーセキュリティ分野

順に紹介していきます。

 

行政分野

ブロックチェーンは個人に紐づいた代替不可のトークン、

ソウルバウンドトークンによって個々人のデータ管理ができます。

住民票や経歴、信用力などを国や自治体に保管することなく、

自分で管理できる技術が既に存在しているのです。

 

ブロックチェーンを使って選挙するのも検討されています。

迅速かつ安全に投票することができ、不正や偽造防止にもなります。

 

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金融分野

DeFiという分散型金融はアメリカなどを中心にさまざまなサービスがすでに普及しています。

低コストかつ高速な取引が可能で24時間365日いつでも使え、

サービスの一時停止が起きにくい、などブロックチェーンと金融分野の相性は抜群に良いのです。

レンディングやリキッドステーキングなどはこの金融分野にあたります。

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銀行分野

ここでいう銀行とは中央銀行の紙幣発行がメインです。

エルサルバドルがビットコインを法定通貨と公認した最初の国ですが、

通貨が不安定な国は仮想通貨(暗号資産)を法定通貨にしていく可能性があります。

ベネズエラでは仮想通貨(暗号資産)のペトロが発行されたのも記憶に新しいのではないでしょうか。

 

ドルとほぼ同価値で推移している、法定通貨担保型のテザー(USDT)などの

ステーブルコインも近いものがあります。

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金融や銀行の顧客データ管理にはブロックチェーンの一種である、

プライベートチェーン(コンソーシアムチェーン含む)の導入が進められていたりもします。

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医療分野

医療分野でのブロックチェーン活用も有効と言われています。

患者のデータや医薬品の提供診察代の支払い管理などが、

ブロックチェーンによって分散管理しつつ、自動化を目指すことができます。

IBMがブロックチェーンを活用したワクチン配送システムを構築したことも話題となりました。

 

マーケティング分野

GoogleやYahoo!、Metaなどが運用しているWEB広告など、

マーケティング分野でのブロックチェーン活用も期待されています。

広告配信が個人のデータに紐づくことになるため、

不正アカウント防止ビックデータの取得管理に有効なのです。

 

サイバーセキュリティ分野

一人一人の生活とは結び付きがあまりないですが、

サイバーセキュリティ分野でのブロックチェーン活用も期待されています。

データの改ざんがサイバーセキュリティにとって永続的な課題となっているのです。

 

ブロックチェーンは理論上は改ざんがほぼできないため、

サイバーセキュリティ分野は最も成長する分野と予測されていることもあります。

ネぺ吉
どれも実用化されたら生活が変わりそう

 

ブロックチェーンによって広がるDAO

 

そしてもう一つ期待されているのがDAOという分散型組織です。

 

DAOの特徴

・管理者(トップ)がいない
・仮想通貨(暗号資産)の投票による意思決定
・組織運営の透明性が高い
・分配する考え
・誰でも参加できる

といった、中央集権組織とは全く異なる組織体制で、

これを可能にしているのもブロックチェーン技術なのです。

さまざまなDAOから提供されている分散型サービスは新しい魅力がたっぷりです。

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ブロックチェーンで未来が変わる?

第四次産業革命の軸となりうるブロックチェーンの活用が期待できる分野からDAOまで紹介してきました。

日本でいつから本格的に普及するのかは不透明ですが、

世界各国では着々と進んでいるため、

日本も早かれ遅かれブロックチェーンが普及していくことでしょう。

 

ブロックチェーンがどのようなものなのか知るキッカケとして、入口が仮想通貨(暗号資産)という方も少なくありません。

この機会に少額から始めてみても良いのではないでしょうか。

  • この記事を書いた人

ネペ吉

投資歴3年の中年植物。 柴犬を飼って、自然に囲まれた場所で生活をすることが夢。

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